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警察を呼んだことはありますか

2012/09/14

 相変わらず先輩開業医のところにバイトに行っていますが、午後からバイトのある日。診療開始15分くらい前に到着したところ、すでに40人近くが待っていました。かなり広い待合室ですが、椅子が足りなくなり立って待っている患者さんも出てきているので、あら大変、と白衣を着ようとしたら、待合室に響く怒号。

 「なんだとぉ、ちょっと表に出ろやぁ!!」

 ええっ! 喧嘩!? でも「表」って、ここ6階なんですけど、どこに出るのかしら。と、こっそり様子をうかがうと、エレベーター前の廊下に移動する男性二人。「先生~、患者さんが喧嘩してますけど…」と先輩に声をかけると、「ああ? 気の済むまで殴り合い、させときゃいいんだよー」と気のない返事。

 えー、そんなあ。そのあと診察するのイヤだなあ…、と思っていたら、見かねたスタッフが警察に電話して、到着した警察官になだめられ、二人ともおとなしく外来開始を待つことになったようです。暑い日が続いてイライラしていたところへ、待合室の席のことでもめたよう。喧嘩を売った方の患者さんが私の診察だったのでドキドキしましたが、医者の前では大人しい方でした(でも、こういうタイプの方は、豹変することも多いのでちょっと怖いです)。

 幸いなことに、自分のクリニックではまだ警察を呼ぶような事態は起きていませんが、開業前に近くの派出所にしっかり挨拶に行きました。備えあれば憂いなし、ということで。

著者プロフィール

目黒瞳●めぐろ ひとみ。生まれ育った地元で、2008年に眼科を開業。2009年9月までNMOで「診療所開業奮戦記」を執筆した。おじちゃん・おばちゃんに愛される“町の目医者”を目指して修行中。

連載の紹介

目黒瞳の「オンナ開業医よしなしごと」
眼科医として、女医として、そして新米開業医として、日々の診療に奮闘する目黒瞳(ペンネーム)が、毎日の出来事や世の中の事件について、心にうつりゆく“よしなしごと”を綴ります。

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