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ブログも時には患者さんの役に立つんです

2012/08/03

 ネットによる集患を期待して、眼科の病気に関するブログをずっと書き続けていますが、検索で私のブログを見た患者さんがかなりの遠方から来院されるのには驚きます(なんと、時に海外からも!)。

 でも大抵は、今までに受けたことがないようなすばらしい治療を求めていらっしゃるので、当院があまりに小規模な眼科であることにびっくりし、普通の治療しかしていないことにがっかりして帰られます。ブログにはごくごく当たり前の話しか載せていないので、どうしてそうなってしまうのかは謎ではあるのですが。

 目的である集患には成功していても、こういう患者さんが続くと何かすっきりしません。でも先日、ブログが役にたったかな、という患者さんに出会いました。

 見えにくい、という訴えの方だったのですが、所見と既往歴から「これはTS-1によるものだと思います」とお話したところ、「やっぱり! 主治医の先生にも眼科の先生にもそうじゃないかって言ったんだけど、『そういうことはない』って言うばかりで。それで、ネットで検索して先生のブログ読んで『これだ!』と思って来たんです」と話されました。

 TS-1は、比較的新しい抗癌剤ですが、日経メディカル オンラインでも「消化器癌診療にかかわる医師の8割がTS-1を常時処方」という記事があるくらい、ポピュラーになりつつあるようです。

 添付文書には「流涙、結膜炎、角膜炎、角膜びらん、眼痛、視力低下、眼乾燥感、角膜潰瘍、涙道閉塞」という眼に関する副作用が記載されていますので、主治医は分かっていると思うのですが、患者さんが悩むほどではないと思っている可能性があります。

著者プロフィール

目黒瞳●めぐろ ひとみ。生まれ育った地元で、2008年に眼科を開業。2009年9月までNMOで「診療所開業奮戦記」を執筆した。おじちゃん・おばちゃんに愛される“町の目医者”を目指して修行中。

連載の紹介

目黒瞳の「オンナ開業医よしなしごと」
眼科医として、女医として、そして新米開業医として、日々の診療に奮闘する目黒瞳(ペンネーム)が、毎日の出来事や世の中の事件について、心にうつりゆく“よしなしごと”を綴ります。

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