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大学入試大改革の年に医学部受験生はどう動く?

2019/10/31
松原好之(進学塾ビッグバン主宰)

 今年の入試は、現役志向がことさら強くなる!

 河合塾が所属の主な講師に向けて、10月早々に、「来年度は、浪人クラス10%削減」を発表しました。少子化による浪人数の自然減に加え、2020年度は浪人の数がさらに減るとみなされたからです。

 その理由というのは、2021年度入試から開始される「大学入学共通テスト」(略して「共通テスト」)の導入です。

 共通テストに限らず、それまでの旧課程から新課程になると、それに伴って出題内容もガラッと変わるわけですが、その節目の年は、“浪人したら不利になる”とばかりに、例えば京都大工学部のボーダーラインにいる受験生なら、神戸大工学部に落としてでも現役合格にこだわるといったケースが増える傾向にあります。

 こうした場合、従前であれば必ず、新課程移行後1年か2年は浪人に配慮して、「新課程移行措置」と称して、大抵の大学は旧課程生向けの問題を別に用意してくれていました。だから予備校の浪人クラスでは、旧課程でも受験できるようなカリキュラムを組んで備えることができたのです。

 ところが、今回のセンター試験から共通テストへの移行期には、そのような措置は一切行われないということです。これが今回、浪人が減る大きな理由になるのです。

著者プロフィール

松原好之(「進学塾ビッグバン」主宰)●まつばらよしゆき。近著に「”逆算式勉強法”なら偏差値40でも医学部に入れます」(講談社)、「9割とれるセンター試験の”逆算式勉強法”」(KADOKAWA中経出版)がある。

連載の紹介

松原好之の「子どもを医学部に入れよう!」
すばる文学賞受賞作家、大手予備校のカリスマ英語教師、そして医系予備校「進学塾ビッグバン」の主宰者である松原好之氏が、医学部受験の最新ノウハウや、中高生・予備校生の子どもとの付き合い方などを指南します。
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『親子で目指す医学部合格 受験のプロが教える難関突破最新ノウハウ』
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 東京医大事件、医学部入試新規範、学費大幅値下げ、偏差値上昇……。大変革期に入った医学部入試の現状と今後の方向性を、医系予備校「進学塾ビッグバン」で、数々の “落ちこぼれ” を難関大医学部に合格させてきた松原氏が鋭く解説しています。最新の受験テクニックは私立医大と国公立大に分けて詳説。また、医師という職業のキャリアパスについても、最新データを基に解説しています。子どもを医学部に入れたい父母、医学部受験を目指す中高生。浪人生、高校の進路指導担当者必携の1冊です。
(松原好之著、日経メディカル開発、1800円+税)

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