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関西医大、昭和大、東邦大が学費大幅減のナゾ

2012/08/30

 今年は各私立医系大学とも、来年度入試の概要を早々と発表しました。驚いたことに、昨年までほとんど入試日程のバッティング(同日受験)がなかったのに、今年はやたらと重複が目立つのです。

3校の入試が重なる日が3日も…
 一般一次試験だけに絞ってみても、初っ端である1月22日には愛知医科大学・東邦大学、23日には岩手医科大学・兵庫医科大学・杏林大学、24日には順天堂大学・金沢医科大学が、それぞれバッティング。その後も、26日には関西医科大学・川崎医科大学・北里大学、27日には近畿大学(前期)・埼玉医科大学(前期)・藤田保健衛生大学(前期)…と続き、2月に入っても17日の産業医科大学・埼玉医科大学(後期)まで、多くの大学の入試日程が重なっています。

 よく見ると、同日受験の大学同士は地域的、偏差値的にもうまく散らしてあるようにも考えられ、「この日はどの大学を受験しようか?」と迷うことは比較的少ないのではないか、とも思われます。それでも3校バッティングの日が3日もあると、大学側の意図を測りかねる部分もあります。

 一方、国公立医学部医学科の変更点(7月1日時点)で目を引くのは、まず後期日程を廃止する大学が3校(筑波大学、群馬大学、名古屋市立大学)あること。また、金沢大学と鳥取大学の2校において、センター科目の社会科で「現代社会」「倫理」「政治経済」をそれぞれ単品で選ぶことが不可となり、「世界史」「日本史」「地理」のほか、「倫理・政治経済」として統合された科目のうちから1科目選択することが義務付けられることです。

私立医学部は学費の値下げラッシュ!
 私立医学部医学科の入試日程以外の注目点といえば、学費の値下げラッシュになっていることです(表参照)。関西医科大学昭和大学東邦大学では6年間で200万~600万円の減額で、これに伴い受験生は結構な勢いで殺到するものと思われます。そして学費を値下げした大学の偏差値が上昇することは、これまでの例からしてもほぼ間違いのないところです。

著者プロフィール

松原好之(「進学塾ビッグバン」主宰)●まつばらよしゆき。近著に「”逆算式勉強法”なら偏差値40でも医学部に入れます」(講談社)、「9割とれるセンター試験の”逆算式勉強法”」(KADOKAWA中経出版)がある。

連載の紹介

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すばる文学賞受賞作家、大手予備校のカリスマ英語教師、そして医系予備校「進学塾ビッグバン」の主宰者である松原好之氏が、医学部受験の最新ノウハウや、中高生・予備校生の子どもとの付き合い方などを指南します。
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