
私がPMDAに在職していた2007年、3.4年だったドラッグ・ラグは、その10年後には0.4年とほぼ消失しました。では、そうして承認された国際標準の薬を使って行われる日本の診療のガイドラインは国際標準になっているでしょうか?
ドラッグ・ラグが1.1年に短縮した2013年は、「降圧を超えた効果を世界で初めて示した日本発のエビデンス」とされたJikei Heart Studyに関する記載が、高血圧治療ガイドラインから削除された年でした。最近では『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン』が、無症候性高尿酸血症に対してFDAが心血管イベントリスクで黒枠警告をつけたフェブキソスタットを推奨して批判を浴びています。