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ガイドラインにもお国柄あり?

2019/10/18
池田 正行

 私がPMDAに在職していた2007年、3.4年だったドラッグ・ラグは、その10年後には0.4年とほぼ消失しました。では、そうして承認された国際標準の薬を使って行われる日本の診療のガイドラインは国際標準になっているでしょうか?

 ドラッグ・ラグが1.1年に短縮した2013年は、「降圧を超えた効果を世界で初めて示した日本発のエビデンス」とされたJikei Heart Studyに関する記載が、高血圧治療ガイドラインから削除された年でした。最近では『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン』が、無症候性高尿酸血症に対してFDAが心血管イベントリスクで黒枠警告をつけたフェブキソスタットを推奨して批判を浴びています

著者プロフィール

池田正行(高松少年鑑別所 法務技官・矯正医官)●いけだまさゆき氏。1982年東京医科歯科大学卒。国立精神・神経センター神経研究所、英グラスゴー大ウェルカム研究所、PMDA(医薬品医療機器総合機構)などを経て、13年4月より現職。

連載の紹介

池田正行の「氾濫する思考停止のワナ」
神経内科医を表看板としつつも、基礎研究、総合内科医、病理解剖医、PMDA審査員などさまざまな角度から医療に接してきた「マッシー池田」氏。そんな池田氏が、物事の見え方は見る角度で変わることを示していきます。

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