仙台市泉区の旧北陵クリニックで起きた筋弛緩剤点滴事件で、クリニックの実質経営者だった半田康延東北大名誉教授が20日、仙台市で記者会見した。(中略)半田氏は「容体急変直後のコンピューター断層撮影(CT)検査で、脳卒中に似た症状は確認されず、ミトコンドリア脳筋症ではない。乳酸値もすべてのデータではなく、高い値だけを採用して結論を導き出すなど、医学論文ならば罰則を受ける内容だ」と語った。再審請求については「受刑者の権利であり、再審請求だけならば何も意見は述べなかったが、医学的根拠のない主張を展開し、A子さんの家族を傷つけているので記者会見した」と話した。
(「医学的根拠ない」意見書に反論 仙台・筋弛緩剤事件、河北新報 2010年07月21日)