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ノバルティス社刑事告発が意味するもの

2014/01/23
池田正行

 作家の佐藤優氏は、死刑制度を持たないイスラエルを例に取り、「死刑によって法秩序を維持するのは弱い国家」だとしています。暴力で子供を従わせようとする父親の未熟性を考えると分かりやすいでしょう。ノバルティスファーマ社に対する刑事責任追及の声は、スポーツチームの監督に鉄拳制裁を期待するような心理に根ざしています。それは臨床研究に対するリテラシーとは対極にある未熟な感情です。

著者プロフィール

池田正行(高松少年鑑別所 法務技官・矯正医官)●いけだまさゆき氏。1982年東京医科歯科大学卒。国立精神・神経センター神経研究所、英グラスゴー大ウェルカム研究所、PMDA(医薬品医療機器総合機構)などを経て、13年4月より現職。

連載の紹介

池田正行の「氾濫する思考停止のワナ」
神経内科医を表看板としつつも、基礎研究、総合内科医、病理解剖医、PMDA審査員などさまざまな角度から医療に接してきた「マッシー池田」氏。そんな池田氏が、物事の見え方は見る角度で変わることを示していきます。

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