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医事裁判における“検査万能教”~その1~

2013/06/10

 前回説明した“検査万能教”による悲劇は、医療現場ばかりでなく、医事裁判の場でも発生します。医師でさえしばしば“検査万能教”の罠にはまってしまうのですから、ましてや裁判官に感度・特異度、さらには陽性・陰性的中率の意味を理解せよといっても不可能です。しかし、感度・特異度の意味すらわからなければ、検査結果を正しく理解し、正しい診断に至ることはできません。医事裁判における診断の誤りは、誤判・えん罪に直結します。

著者プロフィール

池田正行(高松少年鑑別所 法務技官・矯正医官)●いけだまさゆき氏。1982年東京医科歯科大学卒。国立精神・神経センター神経研究所、英グラスゴー大ウェルカム研究所、PMDA(医薬品医療機器総合機構)などを経て、13年4月より現職。

連載の紹介

池田正行の「氾濫する思考停止のワナ」
神経内科医を表看板としつつも、基礎研究、総合内科医、病理解剖医、PMDA審査員などさまざまな角度から医療に接してきた「マッシー池田」氏。そんな池田氏が、物事の見え方は見る角度で変わることを示していきます。

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