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ティラピアなどの養殖白身魚は健康に良くない?

2008/07/20

 白身魚として養殖が広がっているティラピアω3脂肪酸の割合が低く、ω6が高いようで、健康に良くないかもしれない。

 Journal of the American Dietetic Associationに「Fish or Foul?」として掲載。“fattier”って表現で、ティラピアがヘルシーな食べ物ではないと紹介している。ちなみに、ティラピアはこういう魚

Popular fish fattier than bacon and doughnuts, study finds
http://www.yahoo.com/s/917031

AHAを含む健康関連団体のいくつかは、週2回以上、魚を食べることを推奨している。
特にサーモンなどfattyな魚をということだが、これはω3脂肪酸を多く含むからである。

ところが、毎年9%のペースで増加している養殖魚の消費が、天然魚に比べて広がっている。特に広がっているのが安価なティラピアだ。

ガス・クロマトグラフィーを用いた脂肪酸の分析を、養殖魚も天然魚も、食卓に上る魚について広汎に実施。

結果、鱒は養殖魚も大西洋で獲れた天然魚もω3を比較的多く含んでいた。ところが、養殖ティラピアやなまずの成分比は、問題があるとみなされた。

野生のサーモンは缶詰になってさえ、ω3を高濃度に含み、蛋白の質も良好とのことで、経済的なのかもしれない? 冷たい海の魚、鮭、虹鱒、いわし、まぐろ、アンチョビなどの成分は健康に良好なようである。

著者プロフィール

牧瀬洋一(牧瀬内科クリニック院長)●まきせ よういち氏。1984年鹿児島大卒後、同大第一内科入局。大隅鹿屋病院などを経て、95年牧瀬内科クリニック(鹿児島県大崎町)開業。98年に有床診化(19床)。

連載の紹介

牧瀬洋一の「内科開業医のお勉強日記」
内科開業医として、呼吸器を中心に地域の患者を幅広く診察している牧瀬氏。JAMA、Lancet、NEJM、BMJをはじめ、主要論文誌をインターネットで読むのが日課。興味を引かれた論文を、牧瀬氏が紹介します。

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