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“尿の泡”

2008/06/24

 最近、外来で“糖尿病尿の泡”の話を患者からよく聞く。無責任なテレビ放送でもあったのかな? と思って検索しても分からない。当方の地域でのローカルなうわさ話になっているのだろうか?

 ウェブで検索すると、尿の泡についての質問は多いようだ。しかし、尿と泡(“urine”と“bubble”)でPubMed検索しても、何も拾えない。

 例のごとく、尿の泡と腎疾患との関連はヒポクラテスが言い出したということになっているようだ。もっとも、蛋白尿の発見は1764年まで待たねばならないのだが…。

 ウェブで検索すると、以下のような記述が拾える。

尿の泡は蛋白の過剰によって生じるが、単に、尿が力強くて流量が多く、思いっきり空気が入り込むためということもある。

泡立つ尿は腎臓の異常とは関連がなく、濃縮した尿の粘性増加と関連がある。尿中に蛋白が大量に含まれているとき、泡が目立つかもしれない。

造影剤の投与後、尿の粘性は増加するらしい(Acta Radiol. 1997;38:1079-82

著者プロフィール

牧瀬洋一(牧瀬内科クリニック院長)●まきせ よういち氏。1984年鹿児島大卒後、同大第一内科入局。大隅鹿屋病院などを経て、95年牧瀬内科クリニック(鹿児島県大崎町)開業。98年に有床診化(19床)。

連載の紹介

牧瀬洋一の「内科開業医のお勉強日記」
内科開業医として、呼吸器を中心に地域の患者を幅広く診察している牧瀬氏。JAMA、Lancet、NEJM、BMJをはじめ、主要論文誌をインターネットで読むのが日課。興味を引かれた論文を、牧瀬氏が紹介します。

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