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笑うヨガで血圧を下げ、ストレスを減らす

2008/05/16

 笑いとヨガの呼吸法を統合したラフターヨガ(laughter yoga)で、血圧は下がり、コルチゾールの低下も期待できるようだ…。

Kataria M, et al "The effects of Hearty Extended Unconditional (HEU) laughter using yoga laughter techniques on physiological, psychological, and immunological parameters in the workplace: A randomized controlled trial" HRS Meeting 2008; Abstract P-129.
(http://www.medscape.com/viewprogram/12627)

インド・ムンバイの健康正常血圧のITコールセンター労働者200人の観察研究。

20分の“laugh-yoga”セッションで、収縮期・拡張期血圧ともに減少と米高血圧学会(ASH)にて報告。

呼吸運動を含む“laughter therapy”で、「ひー、ひー、ひー」というやさしい呼吸から始め、「はっ、はっ、はっ”という豪快な呼吸にまで到達する

ボランティアの被験者の半数を、20分の“laughter therapy”を週3回以上行う“laugh”群、残り半数を対照群とした。

ベースラインの平均収縮期血圧は、laugh群 128 mmHg vs. 対照群 126 mmHg
ベースラインの平均拡張期血圧は、両群とも 82 mmHg

コルチゾール値、“Positive and Negative Stress Scale”と “Perceived Stress Scale”でストレス状態を評価。

laugh群では、平均収縮期血圧は約 7 mmHg低下したが、対照群は変化なし(P<0.001)。拡張期血圧はlaugh群で 3 mmHg低下し、対照群では変化なし(P<0.05)。

IT労働は非常にストレスがかかる仕事で、laugh群ではコルチゾール値の有意な低下がみられた(P<0.001)。

同時にlaugh群では、positive emotionが18%改善、negative emotionが28%改善、perceived stress scale soreが改善した(P<0.01)。

著者プロフィール

牧瀬洋一(牧瀬内科クリニック院長)●まきせ よういち氏。1984年鹿児島大卒後、同大第一内科入局。大隅鹿屋病院などを経て、95年牧瀬内科クリニック(鹿児島県大崎町)開業。98年に有床診化(19床)。

連載の紹介

牧瀬洋一の「内科開業医のお勉強日記」
内科開業医として、呼吸器を中心に地域の患者を幅広く診察している牧瀬氏。JAMA、Lancet、NEJM、BMJをはじめ、主要論文誌をインターネットで読むのが日課。興味を引かれた論文を、牧瀬氏が紹介します。

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