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予防医学は本当にコスト削減に役立つのか?―米大統領候補たちへの批判

2008/02/27

 医療経済政策がアメリカ大統領選挙の大きなテーマとなっているようだ。それにしても、洋の東西を問わず、政治家ってのは軽薄に言葉を使うようで、NEJM誌がそこに注目して論評している。

Does Preventive Care Save Money? Health Economics and the Presidential Candidates
N Engl J Med.2008:358;661-663.

・ヒラリー・クリントンのプランは、“focus on prevention:wellness not sickness”(予防に焦点:疾患でなく健康増進へ)

・ジョン・エドワードは“study after study shows that primary and preventive care greatly reduces future health care costs, as well as increasing patients'health”(プライマリケアと予防的ケアは患者の健康を増進するのみならず将来の医療コストを削減することが、研究に次ぐ研究で判明)

・マイク・ハッカビーは“would save countless lives, pain and suffering by the victims of chronic conditions, and billions of dollars”(慢性疾患による生命、痛み、苦しみを数え切れないほど救い、数十億ドルを浮かすことができるだろう)

・バラク・オバマは“too little is spent on prevention and public health"(予防・公衆衛生に対する予算はあまりに少なすぎる)

著者プロフィール

牧瀬洋一(牧瀬内科クリニック院長)●まきせ よういち氏。1984年鹿児島大卒後、同大第一内科入局。大隅鹿屋病院などを経て、95年牧瀬内科クリニック(鹿児島県大崎町)開業。98年に有床診化(19床)。

連載の紹介

牧瀬洋一の「内科開業医のお勉強日記」
内科開業医として、呼吸器を中心に地域の患者を幅広く診察している牧瀬氏。JAMA、Lancet、NEJM、BMJをはじめ、主要論文誌をインターネットで読むのが日課。興味を引かれた論文を、牧瀬氏が紹介します。

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