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スポンサーつきのメタアナリシス、結果は信用できるが結論は…

2007/11/26

 降圧薬のメタアナリシスの結果と結論は、特定の製薬企業との経済的なつながりと関連があるのかどうか?

Financial ties and concordance between results and conclusions in meta-analyses: retrospective cohort study
BMJ, doi:10.1136/bmj.39376.447211.BE (published 16 November 2007)


対象は124のメタアナリシスで、そのうち49(40%)のメタアナリシスは製薬企業1社と経済的関係があった。

単変量解析にて、方法論的な質がより良好なメタアナリシスほど、良好な結果となる傾向があった(オッズ比1.16、95%信頼区間 1.07-1.27)。

特定の1社との経済的つながりは、結果の良好さとは相関していない。しかし、結論の良好さとは相関していた(オッズ比4.09、1.30-12.83)。

多変量解析による他の因子補正により、製薬企業1社との経済的つながりがあると、メタアナリシスの結論は良好となる傾向にあった(オッズ比5.11、1.54-16.92)。

著者プロフィール

牧瀬洋一(牧瀬内科クリニック院長)●まきせ よういち氏。1984年鹿児島大卒後、同大第一内科入局。大隅鹿屋病院などを経て、95年牧瀬内科クリニック(鹿児島県大崎町)開業。98年に有床診化(19床)。

連載の紹介

牧瀬洋一の「内科開業医のお勉強日記」
内科開業医として、呼吸器を中心に地域の患者を幅広く診察している牧瀬氏。JAMA、Lancet、NEJM、BMJをはじめ、主要論文誌をインターネットで読むのが日課。興味を引かれた論文を、牧瀬氏が紹介します。

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