日経メディカルのロゴ画像

COPDは慢性全身性炎症症候群?

2007/09/06

 iPod touchを予約してしまった(このこと、かあちゃんに言えません、勇気がありません…笑)。さて、以下の論文、実は先週のLancetで見逃していたのだが、Podcastを聞いて気付いた報告。

 Lancetの解説には、「chronic systemic inflammatory syndrome」という概念が書かれており、呼吸器疾患分野の「メタボリックシンドローム」という第一印象はそう間違いではなかったようだ。COPDは全身性慢性炎症と関係し、実際、合併症も「全身性炎症」を基礎病態とするという考えのようである。

◆From COPD to chronic systemic inflammatory syndrome?Lancet.2007;370:797-799.

COPDは慢性の非可逆性の気流制限で特徴付けられるが、有毒粒子やガスによる肺への異常炎症反応を伴っている。

COPDの臨床症状と気流制限の程度が相関するとはいえず、包括的なアプローチ、すなわち画像診断、運動耐容能、BMIなどの評価が必要である。

この観点から、COPDは肺のみで判断されるものでなく、慢性全身性疾患として“chronic systemic inflammatory syndrome”という用語を提唱する。

著者プロフィール

牧瀬洋一(牧瀬内科クリニック院長)●まきせ よういち氏。1984年鹿児島大卒後、同大第一内科入局。大隅鹿屋病院などを経て、95年牧瀬内科クリニック(鹿児島県大崎町)開業。98年に有床診化(19床)。

連載の紹介

牧瀬洋一の「内科開業医のお勉強日記」
内科開業医として、呼吸器を中心に地域の患者を幅広く診察している牧瀬氏。JAMA、Lancet、NEJM、BMJをはじめ、主要論文誌をインターネットで読むのが日課。興味を引かれた論文を、牧瀬氏が紹介します。

この記事を読んでいる人におすすめ