iPod touchを予約してしまった(このこと、かあちゃんに言えません、勇気がありません…笑)。さて、以下の論文、実は先週のLancetで見逃していたのだが、Podcastを聞いて気付いた報告。
Lancetの解説には、「chronic systemic inflammatory syndrome」という概念が書かれており、呼吸器疾患分野の「メタボリックシンドローム」という第一印象はそう間違いではなかったようだ。COPDは全身性慢性炎症と関係し、実際、合併症も「全身性炎症」を基礎病態とするという考えのようである。
◆From COPD to chronic systemic inflammatory syndrome?Lancet.2007;370:797-799.
COPDは慢性の非可逆性の気流制限で特徴付けられるが、有毒粒子やガスによる肺への異常炎症反応を伴っている。
COPDの臨床症状と気流制限の程度が相関するとはいえず、包括的なアプローチ、すなわち画像診断、運動耐容能、BMIなどの評価が必要である。
この観点から、COPDは肺のみで判断されるものでなく、慢性全身性疾患として“chronic systemic inflammatory syndrome”という用語を提唱する。