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ハリーポッターの頭痛

2007/08/10

 『Harry Potter』に描かれている頭痛シーンについて、Dr.Fred SheftellとDr.Timothy Steinerが検討した論文があった。

◆Harry Potter and the Curse of HeadacheThe Journal of Head and Face Pain.2007;7911-916.

片頭痛は、子供や思春期にコモンな疾患である。若い男の子の魔法使いでも、片頭痛により行動制限を受ける。
JK RowlingのシナリオにあるHarry Potterの片頭痛を記載し、それを分類。
残念なことに、著者らを含めわれわれは、頭痛分類の魔法界に詳しくないため、ICHD-II(International Classification of Headache Disorders, 2nd edition)という、Muggle(魔法を使えないものたち=普通の人間)を適用した。

Harryの頭痛は再発性であり、基本的なステレオタイプに準じており、場所も一定だが、6年の間に進行傾向を示すものであった。成長とともに、症状の範囲が多彩になっている。

通常はあり得ない特徴も見られるが、片頭痛のICHD-II基準に一つを除いてすべて合致しており、“1.6 Probable migraine(片頭痛)”と判断している。

著者プロフィール

牧瀬洋一(牧瀬内科クリニック院長)●まきせ よういち氏。1984年鹿児島大卒後、同大第一内科入局。大隅鹿屋病院などを経て、95年牧瀬内科クリニック(鹿児島県大崎町)開業。98年に有床診化(19床)。

連載の紹介

牧瀬洋一の「内科開業医のお勉強日記」
内科開業医として、呼吸器を中心に地域の患者を幅広く診察している牧瀬氏。JAMA、Lancet、NEJM、BMJをはじめ、主要論文誌をインターネットで読むのが日課。興味を引かれた論文を、牧瀬氏が紹介します。

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