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ダイエット炭酸でも“メタボ”と関係

2007/07/24

 米国人は年に1人当たり38.3ガロン(3.785L)のソフトドリンクを飲み干すという。カロリーに関して言えば6万3000kcalで、18ポンド(常用ポンド=約0.4536kg)の体重に相当する。

 Circulation誌に掲載された新しい報告では、ソフトドリンクだけでなく、ダイエットソーダでも、心臓疾患のリスクが増加するという。

 ここで言うソフトドリンクとは、アルコールを含まないという意味で、ハードドリンクに対抗する意味で、通常はコールドドリンクに使うとのこと。甘く味付けしているか、炭酸を混ぜているもの

 Circulation(Circulation.2007.doi:10.1161/CIRCULATIONAHA.107.689935) に掲載されたことで、マーケットにも広く影響するためか、メディア(例:abc )でも大きく報道されているらしい。

Framingham Heart Study(6039人を観察、うち女性3470人、平均年齢52.9歳)で、ベースラインでメタボリックシンドロームのない人。

メタボリックシンドロームの定義:以下の3つ以上
ウエスト径≧35inches (女性) or ≧40 inches (男性)
空腹時血糖値≧100 mg/dL
空腹時トリグリセリド値≧150 mg/dL
血圧≧35/85 mm Hg
HDLコレステロール<40 mg/dL (男性) or <50 mg/dL(女性)

多変量解析モデルは年齢、性別、身体活動性、喫煙、飽和脂肪酸、トランス型脂肪、マグネシウム、総カロリーの食事摂取、血糖指数を含む。

横断研究にて、1ソフトドリンク/日では、1ドリンク/日未満に比べ、メタボリックシンドロームの頻度増加(オッズ比1.48、95%信頼区間1.30~1.69)。
平均4年フォローアップにて、新規発症メタボリックシンドロームは、1ドリンク/日未満では765/4095(18.7%)、1ドリンク/日以上では474/2059(22.6%)。

1ソフトドリンク/日以上の消費により、メタボリックシンドローム発症オッズ比増加(オッズ比1.44、95%信頼区間1.20~1.74)、肥満(オッズ比1.31、95%信頼区間1.02~1.68)、ウエスト径増加(オッズ比1.30、95%信頼区間1.09~1.56)、IFG(オッズ比1.25、95%信頼区間1.05~1.48)、高血圧(オッズ比1.18、95%信頼区間0.96~1.44)。

著者プロフィール

牧瀬洋一(牧瀬内科クリニック院長)●まきせ よういち氏。1984年鹿児島大卒後、同大第一内科入局。大隅鹿屋病院などを経て、95年牧瀬内科クリニック(鹿児島県大崎町)開業。98年に有床診化(19床)。

連載の紹介

牧瀬洋一の「内科開業医のお勉強日記」
内科開業医として、呼吸器を中心に地域の患者を幅広く診察している牧瀬氏。JAMA、Lancet、NEJM、BMJをはじめ、主要論文誌をインターネットで読むのが日課。興味を引かれた論文を、牧瀬氏が紹介します。

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