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米国の消防士では心血管死が高率

2007/03/22

 救急医療サービスに携わることと、その職業的リスクに対する関心は高いようだ。

 救急医療サービス(emergency medical services:EMS) 従事者の職業的リスクに関する論文(Ann Emerg Med.2002;40:625-32.)によると、10万人に対し、EMS従事者12.7、警官14.2、消防士16.8、国家的平均職種5.0である。

 114人のEMS従事者の業務上の死亡の内訳を見ると、地上での輸送関連事故が67、救急航空機事故が19、心血管イベントが13、自殺が10、その他5である。多くが目に見える形での業務上の事故である。医療関係の場合は、感染リスクなど潜在的な要因もあるので、一概には医療サービスが安全とは言えないと思う。

 ただし、消防士の心血管死亡リスクというのは確定的のようである。

著者プロフィール

牧瀬洋一(牧瀬内科クリニック院長)●まきせ よういち氏。1984年鹿児島大卒後、同大第一内科入局。大隅鹿屋病院などを経て、95年牧瀬内科クリニック(鹿児島県大崎町)開業。98年に有床診化(19床)。

連載の紹介

牧瀬洋一の「内科開業医のお勉強日記」
内科開業医として、呼吸器を中心に地域の患者を幅広く診察している牧瀬氏。JAMA、Lancet、NEJM、BMJをはじめ、主要論文誌をインターネットで読むのが日課。興味を引かれた論文を、牧瀬氏が紹介します。

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