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減量と体重増加の反復が胆石症リスクに

2006/11/29

 私はメタボリックシンドロームの定義とその意義に関して常に疑問を持っているのだが、やはり腹回りが気になり、2カ月ほど前から、ウォーキングを始めた。1日1時間超という義務を課し、朝夕2回という分2の処方。携帯オーディオで英語の聞き取り訓練をしながら、愛犬の散歩も兼ねて歩いている。

 私は運動にセンシティブなようで、運動のたびに体重減少の効果がある。ただ、以前やったウォーキングは半年で自然消滅、その後は室内運動器具で運動を始めたものの、2カ月で家族の苦情でやめた。故に、今回を含め、ここ5年くらいで3回ほど体重減少→自然増を繰り返しているのである。

 これが、有症状胆石リスクを増加させていたようである。

体重減少は有症状胆石と関連があり、1.5Kg(3.3lb)/週以上の体重の減少は、それ以下の体重変化の人と比べ、胆石形成の関連性が高い。中年女性の大規模コホート研究において、1サイクル以上の体重減少→増加〔9Kg(20lb)以上〕は、胆嚢摘出に関してBMIとは独立した強い危険因子であり、相対リスクは2.0(95%信頼区間 1.3ー2.1)である(Am Fam Physician.2005;72:637-42.)。

著者プロフィール

牧瀬洋一(牧瀬内科クリニック院長)●まきせ よういち氏。1984年鹿児島大卒後、同大第一内科入局。大隅鹿屋病院などを経て、95年牧瀬内科クリニック(鹿児島県大崎町)開業。98年に有床診化(19床)。

連載の紹介

牧瀬洋一の「内科開業医のお勉強日記」
内科開業医として、呼吸器を中心に地域の患者を幅広く診察している牧瀬氏。JAMA、Lancet、NEJM、BMJをはじめ、主要論文誌をインターネットで読むのが日課。興味を引かれた論文を、牧瀬氏が紹介します。

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