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患者からわが身を守ることも必要

2006/11/18

 日本だとこういう記載をすると、テレビなんかで攻撃されるんだろうな、と思いつつ…。NEJM perspective(NEJM.2006;355:2064-2066.)に、以下の文書が書かれていた。

幾分でも身の危険を感じるときに拒否することは、精神疾患患者を治療する精神科医や医療従事者にとって自然なことである。われわれが恐怖を抱く患者と治療的な関係を結ぶことは困難。たとえその可能性が低くても暴力のリスクは存在し、十分警戒することが大事である。

Exworthy(Redford Lodge Hospitalの精神科医)が引用する 「I guess I let down my guard and paid for it.」(警戒をおろそかにすると、その代償を支払うことになる)という言葉がある。

警戒をすることは、患者に対する不安や恐れについて(医師・医療従事者の)関心が向いていることを意味する。医師は恐れを抱く患者を治療してはいけない。

著者プロフィール

牧瀬洋一(牧瀬内科クリニック院長)●まきせ よういち氏。1984年鹿児島大卒後、同大第一内科入局。大隅鹿屋病院などを経て、95年牧瀬内科クリニック(鹿児島県大崎町)開業。98年に有床診化(19床)。

連載の紹介

牧瀬洋一の「内科開業医のお勉強日記」
内科開業医として、呼吸器を中心に地域の患者を幅広く診察している牧瀬氏。JAMA、Lancet、NEJM、BMJをはじめ、主要論文誌をインターネットで読むのが日課。興味を引かれた論文を、牧瀬氏が紹介します。

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