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「サンサン運動」で糖尿病の発症抑制?

2006/11/01

 「糖尿病の一歩手前でも体重を5%減らせばほとんど発症しないという科学的なデータ」。そんなものが存在するのだろうか?最近記事を読んだのだが、肥満を予防しようとしているのか、メタボリックシンドロームを予防しようとしているのか、糖尿病を予防しようとしてるのか、あるいは本来の心血管イベントのリスクの抑制か、意味不明の内容になっている。

◆体重3kg、ウエスト3cm減 肥満対策で学会提言

日本肥満学会は10月26日、神戸市で記者会見を開き、肥満症の人は食生活を改善、運動し、体重を3kg、ウエストを3cm減らす「サンサン運動」に取り組むよう呼びかけた。
会見の席上、同学会の松沢佑次理事長らは、「過食や運動不足がメタボリックシンドロームの主な原因」と指摘。小児の肥満が過去30年で5倍増になっていることなどから、今後も患者増が懸念されるため、「3kg」「3cm」と具体的な数値を示し、運動に取り組むよう呼びかけた。
この目標値は、糖尿病の一歩手前でも体重の5%を減らせばほとんど発症しないという科学的なデータを参考に決めたという。学会は「肥満症でない人は無理なダイエットをする必要はないが、現状維持に努めてほしい」としている。

著者プロフィール

牧瀬洋一(牧瀬内科クリニック院長)●まきせ よういち氏。1984年鹿児島大卒後、同大第一内科入局。大隅鹿屋病院などを経て、95年牧瀬内科クリニック(鹿児島県大崎町)開業。98年に有床診化(19床)。

連載の紹介

牧瀬洋一の「内科開業医のお勉強日記」
内科開業医として、呼吸器を中心に地域の患者を幅広く診察している牧瀬氏。JAMA、Lancet、NEJM、BMJをはじめ、主要論文誌をインターネットで読むのが日課。興味を引かれた論文を、牧瀬氏が紹介します。

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