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なぜ司法判断に意見表明しないのか

2006/10/30

 タバコ病訴訟判決に関して2004年のLancetの記事(Lance.2004;363:1820-1824)を読んでいたところ、興味ある記載を見つけた。これを全国の疫学専門の先生方は黙って見ていたのだろうか。

「要因は、可能性であり、原因でない」
【蟹沢成好 Japan Tobacco's primary expert witness Naruyoshi Kanisawa, a pathologist and grantee of Japan's Smoking Research Foundation (an industry body within the Ministry of Finance)】

参考)http://www.anti-smoke-jp.com/saiban/ikensyo.htm

「“原因”は病理によってのみ確定されるのであり、“疫学”によっては確定されないのである」
参考)Kanisawa N. Ikensho [Expert report], in Japanese, prepared for the Tobacco Disease Lawsuit;2001:39(http://www.anti-smoke-jp.com/saiban/

著者プロフィール

牧瀬洋一(牧瀬内科クリニック院長)●まきせ よういち氏。1984年鹿児島大卒後、同大第一内科入局。大隅鹿屋病院などを経て、95年牧瀬内科クリニック(鹿児島県大崎町)開業。98年に有床診化(19床)。

連載の紹介

牧瀬洋一の「内科開業医のお勉強日記」
内科開業医として、呼吸器を中心に地域の患者を幅広く診察している牧瀬氏。JAMA、Lancet、NEJM、BMJをはじめ、主要論文誌をインターネットで読むのが日課。興味を引かれた論文を、牧瀬氏が紹介します。

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