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抗凝固療法併用は消化管出血リスク増大

2006/10/06

プラビックス(一般名:クロピドグレル)が発売されて、ますます抗凝固治療に接することが多くなった。

 抗凝固療法併用は、上部消化管出血リスクを増加させるとのこと。下記のトライアル中も併用療法が425%も増加した。

BMJ.2006;333:726

上部消化管出血が生じた補正オッズ比は
低用量アスピリン 1.8(95%信頼区間 1.5-2.2)
クロピドグレル 1.1(95%信頼区間 0.6-2.1)
ジピリダモール 1.9(95%信頼区間 1.3-2.8)
ビタミンKアンタゴニスト 1.8(95%信頼区間 1.3-2.4)

併用
クロピドグレル+アスピリン 7.4(95%信頼区間 3.5-15)
ビタミンKアンタゴニスト+アスピリン 5.3(95%信頼区間 2.9-9.5)
ジピリダモール+アスピリン 2.3(95%信頼区間 1.7-3.3)

他の併用療法は、推定可能なほどの例数がなかった。

「超過有害事例発症当たり治療年数」(the number of treatment years needed to produce one excess case)は、クロピドグレル+アスピリン併用が124に対し、クロピドグレル単独では8800だった。


 

著者プロフィール

牧瀬洋一(牧瀬内科クリニック院長)●まきせ よういち氏。1984年鹿児島大卒後、同大第一内科入局。大隅鹿屋病院などを経て、95年牧瀬内科クリニック(鹿児島県大崎町)開業。98年に有床診化(19床)。

連載の紹介

牧瀬洋一の「内科開業医のお勉強日記」
内科開業医として、呼吸器を中心に地域の患者を幅広く診察している牧瀬氏。JAMA、Lancet、NEJM、BMJをはじめ、主要論文誌をインターネットで読むのが日課。興味を引かれた論文を、牧瀬氏が紹介します。

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