プラビックス(一般名:クロピドグレル)が発売されて、ますます抗凝固治療に接することが多くなった。
抗凝固療法併用は、上部消化管出血リスクを増加させるとのこと。下記のトライアル中も併用療法が425%も増加した。
BMJ.2006;333:726
上部消化管出血が生じた補正オッズ比は
低用量アスピリン 1.8(95%信頼区間 1.5-2.2)
クロピドグレル 1.1(95%信頼区間 0.6-2.1)
ジピリダモール 1.9(95%信頼区間 1.3-2.8)
ビタミンKアンタゴニスト 1.8(95%信頼区間 1.3-2.4)
併用
クロピドグレル+アスピリン 7.4(95%信頼区間 3.5-15)
ビタミンKアンタゴニスト+アスピリン 5.3(95%信頼区間 2.9-9.5)
ジピリダモール+アスピリン 2.3(95%信頼区間 1.7-3.3)
他の併用療法は、推定可能なほどの例数がなかった。
「超過有害事例発症当たり治療年数」(the number of treatment years needed to produce one excess case)は、クロピドグレル+アスピリン併用が124に対し、クロピドグレル単独では8800だった。