潜在的HBV感染(occult HBV infection)--。無知をさらして申し訳ないのだが、この概念を知ったのは昨年のことだ。免疫抑制剤や抗癌剤を時に使わなければならないこともあると知り、まさにぞっとした。
保険上の扱いはどうなってるのかという疑問はあるのだが、認識を新たにしておかなければと思った次第で…、自省。
潜在的HBV感染
・HBV感染症においては、HBs抗原が陰性化し中和抗体であるHBs抗体ができれば感染状態から離脱できているというのは間違い。
・血清学的な治癒後に、潜在的HBV感染が存在するのが問題で、化学療法などの免疫学的な応答低下時、HBV増殖の再燃を来す可能性がある。「死亡率は、HBe抗原陽性かつHBe抗体陰性の群に比べ、HBe抗原陰性かつHBe抗体陽性で高率」ではある。
・HBs抗原検査のみならず、場合によってはHBc抗体やHBs抗体などHBV関連抗体検査も行い、HBV感染歴を確認することが必要。