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潜在的HBV感染に要注意

2006/09/27

 潜在的HBV感染(occult HBV infection)--。無知をさらして申し訳ないのだが、この概念を知ったのは昨年のことだ。免疫抑制剤や抗癌剤を時に使わなければならないこともあると知り、まさにぞっとした。

 保険上の扱いはどうなってるのかという疑問はあるのだが、認識を新たにしておかなければと思った次第で…、自省。

潜在的HBV感染

・HBV感染症においては、HBs抗原が陰性化し中和抗体であるHBs抗体ができれば感染状態から離脱できているというのは間違い。
・血清学的な治癒後に、潜在的HBV感染が存在するのが問題で、化学療法などの免疫学的な応答低下時、HBV増殖の再燃を来す可能性がある。「死亡率は、HBe抗原陽性かつHBe抗体陰性の群に比べ、HBe抗原陰性かつHBe抗体陽性で高率」ではある。
・HBs抗原検査のみならず、場合によってはHBc抗体やHBs抗体などHBV関連抗体検査も行い、HBV感染歴を確認することが必要。

著者プロフィール

牧瀬洋一(牧瀬内科クリニック院長)●まきせ よういち氏。1984年鹿児島大卒後、同大第一内科入局。大隅鹿屋病院などを経て、95年牧瀬内科クリニック(鹿児島県大崎町)開業。98年に有床診化(19床)。

連載の紹介

牧瀬洋一の「内科開業医のお勉強日記」
内科開業医として、呼吸器を中心に地域の患者を幅広く診察している牧瀬氏。JAMA、Lancet、NEJM、BMJをはじめ、主要論文誌をインターネットで読むのが日課。興味を引かれた論文を、牧瀬氏が紹介します。

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