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step by step! アメリカ医師免許取得への道のり

2010/01/18
高橋孝志

 今回は、アメリカで医師になるために避けては通れない関門、国家試験について書きます。

医師免許のための国家試験、USMLEとは?
 アメリカで医師になるためには基本的に、4年制大学を卒業した後、大学院的な位置付けにあるメディカルスクールに4年間通う必要があります。さらに病院での臨床研修が続き、これを終えた時点で、初めて「一人前の医師」として世間で通用するライセンスが交付されます。

 この長い道のりの間には、いくつもの国家試験が用意されています。メディカルスクールの入学試験に当たるMCAT、在学中およびインターン中に向き合うUSMLE、そして専門分野によって異なる研修中の試験と、実に盛りだくさんです。

 もちろん在学中には中間試験や期末試験もありますし、とにかく一つの試験が終わればまた次の試験が待ち構えているという状態が約10年間(またはそれ以上)続くのです。さらに、医師免許を取得した後も専門医認定試験やライセンス更新のための国家試験が定期的にあるため、アメリカで医師として働くことは、ずっと何らかの試験に追われる状態に身を置くことを意味するといえます。

 USMLEについては、将来アメリカで臨床研修をしたい、または医師として働きたいと考えている方なら、一度は聞いたことがあると思います。USMLEはUnited States Medical Licensing Examinationの略称で、STEP1STEP2CKSTEP2CSSTEP3という3段階4種類のテストで構成されています。テスト形式は、MCATと同じくコンピュータベースの選択解答式です。特にSTEP1やSTEP2CKのテスト結果は、自分の専門分野の選択に大きく関与してくるので気が抜けません。

 それでは、USMLEのテスト内容は、具体的にどんなものなのでしょうか?

医学の基礎分野を問うSTEP1
 STEP1は、メディカルスクールの3年生に進級する際に受験するのが一般的です。しかし、実はSTEP1もSTEP2も受験資格は同じで、「公式に認められたメディカルスクールに在学中または卒業している」というものです。このことから判断すると、メディカルスクールに入学してすぐ受験することも、逆に卒業まで待つことも可能のように思えます。しかし多くの学校では、4年生に進級する必須条件としてSTEP1にパスすることを要求しています。

著者プロフィール

高橋 孝志

ミネソタ大学放射線科研修医

ワシントン州ワシントン大学で電気工学科学士および修士を取得。2008年にウィスコンシン医科大学を卒業後、ミネソタ州Hennepin County MedicalCenterにて、スーパーローテーション方式である Transitional Yearインターンとして勤務。2009年7月より現職。

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