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コロナ禍の上海、病院や学校での厳戒緩まず

2020/12/25
友成 暁子

写真1 新しく導入された空気清浄機
2台とも巨大で、スペースをかなり占拠しています。風圧がすごいので、私はよく装置の前に立って涼んでいます。

 上海の友成暁子です。もうすっかり肌寒くなってきました。街の様子は「クリスマス一直線」といった風情です。今回は、上海で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けた病院診療の様子、そしてわが子が通う学校の様子をご紹介したいと思います。

厳しい条件の下、内視鏡検査再開
 前回までにお話ししたような経緯で、2020年4月に上海に戻ってきたわけですが、隔離生活から一息つく暇もなく職場からの指示を受け、直ちに仕事復帰することになりました。

 私が勤務するParkwayHealthは、上海市内に4か所のクリニックと1つの病院を持っています。上海で最もCOVID-19が流行していた2~3月には、衛生局の指示で2か所のクリニックを完全閉鎖、あと2か所のクリニックでは診療科を絞って診療継続することに。耳鼻科、眼科、歯科はハイリスク科として完全閉鎖され、所属の医師は完全休業となりました。手術や内視鏡検査もすべて中止。経営的にも大打撃です。このとき私はまだ日本におり、CEOから「上海に帰って来い」と強く言われていたものの、実際のところ、戻ったところで仕事はあまりなかったのではないかと思います。

 上海でCOVID-19のコントロールが利いてきたとされた4月からは、耳鼻科や眼科の診療が再開されました。手術や内視鏡検査も可能になりましたが、実施にあたっては衛生局よりいくつかの条件が課せられました。例えば、内視鏡に関しては次のようなことです。

1.各内視鏡検査の後、次の検査開始までに検査室を2時間換気すること。
2.特別な空気清浄換気装置を設置すること。
3.朝一番の内視鏡検査前に、すべての内視鏡を洗浄すること。
4.内視鏡洗浄剤を指定のものに変更すること。
5.ガウン、シールドなど個人防護を強化した上で検査を実施すること。

著者プロフィール

友成 暁子

ParkwayHealth消化器内科

2007年千葉大学卒業。亀田総合病院で卒後臨床研修後、同院消化器内科、手稲渓仁会病院消化器内科を経て現職。臨床の傍ら、医学書・医学論文の執筆、製薬会社関連の医学系翻訳なども手がける。幼少期を英国統治下の香港、米国メリーランド州で過ごした。勤務地・居住地の上海で出産も経験し、現在は2児の母。インターナショナルホスピタルの手術センター長である医師の夫と共に、育児、仕事、すぐに壊れる家電に対して日々奮闘中。

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