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「“白い食べ物”で嘔吐する」3歳男児への対応は?
オーストラリアGPからの挑戦状(3)解答編

2013/04/11
小林 孝子

 セリアック病は白人に比較的多い疾患です。グルテンに対する過敏症で、小腸からの吸収障害が起こります。典型的な症状としては、グルテンを含んだものを食べると下痢を起こします。グルテンの吸収障害に伴い、鉄やビタミンの吸収障害の症状、疲労感、腹部膨満感なども起こり、不定愁訴として現れることも。特に小児では、発育の遅れ、慢性的な下痢、食欲不振、嘔吐などの症状から疑ってかからないと見逃すこともあります。したがって、最近では単なる吸収障害というより全身疾患として扱う傾向が強い疾患です。

著者プロフィール

小林 孝子

ビーンリー・ロード・メディカルセンターGPフェロー

1986年愛知医科大学卒業。2年の研修を経て同大第一内科に入局し、腎臓内科・透析を主に担当。92〜93年、Australia Sydney St.Vincent Hospital Garvan Institute Medical Resarch Bone & Mineral Divisionにて骨代謝の研究に従事。日本で博士号取得後の1995年、結婚のためオーストラリアへ移住。2回の妊娠・出産を経て子育てをしながらも、ゼロの状態から当地の医師免許を獲得するため勉強に励む。2002〜05年にかけてインターンおよびレジデントとして勤務する中、04年にAMC(オーストラリアの医師免許審査試験)を突破。06〜08年にかけてオーストラリアGP学会のTraining ProgramおよびGP Fellowship Examに合格。現在はブリスベンにてGP(general practitioner)として地域医療に携わる。趣味は仕事。「自分の診断が正しかったときは、本当にうれしい」

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