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「臓器移植」という名のパンドラの箱

2010/03/16
河合達郎
「臓器移植」という名のパンドラの箱の画像

 本当はもう少し軽い話題にしたかったのですが、昨年日本の国会で「臓器移植法改正案」が可決(2009年6月に衆議院、7月に参議院にて)され、今年の7月から改正法がいよいよ施行されると聞きました。臓器移植の実施を待っている患者さんやご家族に、少しでも希望の光が照らされることを願ってやみません。そこで、この機会に移植医の端くれとして、移植医療について書かせていただこうと思います。

著者プロフィール

河合 達郎

マサチューセッツ総合病院移植外科/ハーバード大学医学部外科教授

1981 年に日本大学医学部を卒業後、外科と臓器不全治療そして免疫学が交錯する移植外科に惹かれ、腎移植と透析医療のパイオニアであった太田和夫教授が主宰する東京女子医科大学腎臓病総合医療センター外科に入局する。91年にマサチューセッツ総合病院(MGH)移植外科にリサーチフェローとして留学し、A. B. Cosimi、David Sachs 両教授の下で3年間、移植免疫の研究に従事。94年に帰国、96年に東京女子医大第3外科准教授。97年に移植臓器の免疫寛容誘導を臨床で実現するために再渡米。アメリカ医師免許取得後、MGHの臨床スタッフとなり、2002年から臨床腎移植での免疫寛容誘導のための治験を開始した。薬のいらない臓器移植(免疫寛容)を標準的な治療とすることをライフワークとしている。08年にハーバード大学准教授、12年にMGH移植外科A. B. Cosimi Endowed Chair、15年より現職。 趣味は柔道(4段)。

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