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医師の需給予測を考えるVol.3
最も重篤な患者を診る専門医が不足している!
集中治療医不足を明らかにしたCOMPACCS研究

2013/02/20
永松聡一郎

 「面会謝絶」と記された札の下で、口の中にチューブを入れられた患者さんが、生命維持装置に囲まれて静かに眠っている―。集中治療室(ICU)は多くの人の目に触れることがない場所ですが、病院の中で最も重篤な患者が集う場所です。

 生死の境をさまよう重篤な状態なのだから、誰しもがベテランの専門医の治療を受けたいと思うでしょう。しかし残念なことに、アメリカでは集中治療専門医intensivist)が不足しており、重症患者の半数以上は専門医による治療を受けていません。集中治療専門医は今後も不足し続けるだろうとされており、そうなることは1990年代から警告されていました。

著者プロフィール

永松 聡一郎

ミネソタ大学呼吸器内科・集中治療内科クリニカルフェロー

2003年東京大学医学部医学科卒。アメリカ内科専門医(ABIM)。帝京大学市原病院麻酔科、ミネソタ大学内科レジデントを経て、2008年より現職。専門分野は集中治療におけるQuality Improvement。病院間で異なる治療プロトコールの標準化や多施設間クリニカルトライアルのコーディネートを行っている。趣味は演劇、航空機。

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