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アメリカは救急医だって「ワークライフバランス」
(12/8訂正)

2009/12/07
日比野誠恵

 今回は、アメリカで一人の救急医として働く私の日常生活を紹介すると同時に、この国の救急医療の発展の歴史を解説したいと思います。

私のある1週間
 この週末は、金曜と土曜が深夜勤でした。0時から7時まで働いて、帰宅して軽い朝食を取った後、14時ごろまで寝ました。いつも土曜の9~13時は、子どもの日本語補習学校があり、送り迎えしていますが、この日は私は睡眠を取るため妻に送り迎えを頼みました。

 次の仕事のシフトは火曜日の午後(15~0時)の予定でしたが、月曜の午後に変更してもらっていました。というのも、火曜日に妻の両親がウィスコンシンから上の子どもの野球を見るために、ミネソタに来ることになっていたからです。加えて、私の趣味であるアイスホッケーのピックアップゲームもあったためです。

 月曜日は、午前中に下の子どもを水泳教室に連れて行き、午後から勤務です。私の勤務する病院では、月曜と金曜はまず例外なくとても忙しいのですが、この月曜日もいつものように忙しく、院内の空きベッドがなくなり、しばらくディバート(救急車受け入れ不能)になったほどでした。

 妻の両親が来た火曜日。日曜大工が得意な義父が、わが家の台所の蛇口を新しいものに取り替えてくれたので、その手伝いをしました。その後、日本風に料理した鮭とご飯とお味噌汁という夕食を取り、上の子どもの野球を見たりアイスホッケーをしたり楽しみました。

 水曜日の昼間は、妻が仕事だったので、私が子どもたちの夏休みの宿題を手伝いました。夕飯は妻の作ってくれたビビンバに舌鼓を打ち、深夜勤に備えました。夜食用に残り物のカレーライスを持って0時に仕事に行くと、同僚がすまなそうな顔をして「23時すぎに患者がいっぱい来た」と言い、いきなり5人ほどの患者さんを診なければなりませんでした。翌朝の7時まで働き、帰宅。

 木曜日は救急部の月例会議があったので、13時に起きて職場に。夕方は、上の子どものアイスホッケーに行って、涼んできました。

 このような感じで1週間が過ぎます。このときは子どもたちが夏休みで、妻がハーフタイムで働いていたこともあり、いつもよりも忙しかった方です。また、この週はたまたま深夜勤が3回もありましたが、平均すると月に3~4回程度です。週によっては、ほとんど働かなくていい週もあります。私はフルタイムで働いていますが、職場にはもっと短時間のハーフタイムで働く医師もいます。

著者プロフィール

日比野 誠恵

ミネソタ大学ミネソタ大学病院救急医学部准教授

1986年北里大学医学部卒。横須賀米海軍病院、セントジュウド小児研究病院、ピッツバーグ大学病院、ミネソタ大学病院を経て、1997年より現職。趣味はホッケー、ダンス、旅行など。

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