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その鎮静薬、一時中止!
Daily Interruption of Sedationにおける薬剤師の役割

2010/10/08
前田幹広

メリーランド大学メディカルセンター(UMMC)の外観。赤レンガ造りの温か味ある建物の周囲には緑も多い。

 前回書いた、外科集中治療室(Surgical ICU)でのローテーション研修をきっかけに、私は集中治療を専攻として2年目の薬剤師レジデント(post-graduate year 2;PGY2)に進むことを決めました。

 同僚だった4人の薬剤師レジデントたちからは「もう1回、(PGY1の出願時のような)書類審査と面接を受けるなんて信じられない! しかも今度は、学生のころのような時間はないし、レジデントとして仕事しながらの出願だろう。普通に就職する方が楽じゃない?」と口々に言われました。

 ところが皮肉なことに、その年の11月、いわゆるリーマンショックが起こり、薬剤師業界も景気低迷の波にさらされました。彼らは就職活動に非常に手間取ることになり、「PGY2に出願しておけばよかったかな? あなたがうらやましい…」と恨み節に変わりました。

 もっとも、PGY2は出願さえすれば進めるものではありません。私の場合は集中治療専攻として5個のプログラムに出願しましたが、書類審査に合格したのはメリーランド大学メディカルセンターUMMC)ただ1つでした。ビザの問題もあって、「PGY2に進めなければ日本へ帰国」という背水の陣で臨んでいたので、ここで全力を尽くすしかないという気持ちで面接を受けたのが良かったのでしょうか。無事にUMMCに進めることになりました。

Daily Interruption of Sedationで投与量を抑える
 UMMCは急性期の患者が多くを占める病院で、ベッド数700床のうち280床がICUです。ICUへの集中治療専門薬剤師の配置を見ると、Surgical ICUに1人、Medical ICUに2人、Cardiac Surgery ICUに1人、Trauma ICUに2人、Neuro ICUに1人となっています。

著者プロフィール

前田 幹広

メリーランド大学医療センター・集中治療専門薬剤師レジデント

2002年東京理科大学薬学部卒業。2008年ノバ サウスイースタン大学薬学部International Pharm.D.課程修了。テンプル大学病院(臨床薬学一般レジデント)勤務を経て、2009年より現職。趣味はスキー、音楽鑑賞、旅行。

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