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大都会の医療“過疎”地で起こっている悪循環

2012/01/31
大内 啓

 ワシントンD.C.にあるUnity Health Care Clinic―。この小さなクリニックには、一般内科、小児科、産婦人科と、各科のスペシャリストは豊富にそろっているのに、黒人の医師は1人もいません。しかし、ここの患者のほとんどは黒人です。こうしたミスマッチな状況は、なぜ生じているのでしょうか?

「普通」の医療ができないところに、「普通」の医師は集まらない
 私が通ったジョージタウン大学のメディカルスクールのカリキュラムは、1年生のころから基礎医学と臨床の両方を学ばせるというものでした。そこで毎週1日は、習い始めたばかりの診察の仕方を、大学と提携するクリニックで指導医と共に実際の患者を診ながら身につけることになっていました。

著者プロフィール

大内 啓

North Shore - LIJ Health System 救急医学科・内科レジデント

大阪府生まれ。12歳で渡米し、2009年ジョージタウン大学医学部卒業。マンハッタン郊外のLong Island Jewish Medical Centerにて、救急医学科/内科の二重専門医認定(全米で年23人限定)を取得するレジデントとして勤務。医療の格差や効率性、提供方法に関心を持っている。趣味はランニング、お酒、息子と遊ぶこと。

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