日経メディカルのロゴ画像

TAVIニューデバイスEvolut PROの欧州第1例目を施行

2017/08/18
金子英弘

写真1 Evolut PRO欧州第1例目を行ったHoelschermann先生と筆者(手術直後に撮影)

 2017年7月29日、経カテーテル大動脈弁留置術(transcatheter aortic-valve implantation;TAVI)のニューデバイスであるEvolut PRO(メドトロニック社)がCEマークを取得し、欧州の臨床現場で使用可能となりました。筆者は勤務先のブランデンブルク心臓病センターで、CEマーク取得後の欧州における本デバイスの第1例目を施行する機会に恵まれました(写真1)。

Outer Wrapで弁周囲逆流を抑制
 自己拡張型経カテーテル大動脈生体弁としてEvolut PRO の前世代に当たるEvolut R(商品名)でもデバイスのステント内側にブタ心膜組織が施されていましたが、今回導入されたEvolut PROではステント外側にも同様にブタ心膜組織によるOuter Wrapを搭載すること(図1)でデバイス留置後の弁周囲逆流の予防効果を高めることに成功しました。当院で行った欧州第1例目の症例でも術後の弁周囲逆流はわずかであり(図2)、このデバイスの強みを実感しています。

著者プロフィール

金子 英弘

循環器内科医(ブランデンブルグ心臓病センター・ブランデンブルク医科大学)

東京都出身。2004年慶應義塾大学卒。同大医学研究科にて基礎研究に従事後、心臓血管研究所付属病院で循環器臨床(主に心臓カテーテル治療)、臨床研究に携わる。14年4月より日本学術振興会海外特別研究員として、ドイツのブランデンブルグ心臓病センターに留学。ドイツ医師資格を取得し、TAVI、MitraClip、左心耳閉鎖などstructural heart disease interventionの手技・臨床研究を行っている。16年4月からは常勤スタッフとして勤務。専門分野は、心臓カテーテル治療、虚血性心疾患、心不全、心臓弁膜症。医師資格(日本・ドイツ)、医学博士、循環器内科専門医。趣味は読書(歴史小説)、スポーツ観戦(野球、サッカー)。

この記事を読んでいる人におすすめ