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TAVIはどこまで増えるのか?
PARTNER2試験が裏付けたTAVIの新たな可能性

2016/06/03
金子英弘

図1 ドイツにおけるTAVIおよび大動脈弁置換術の症例数の推移(2008~2014年)
(文献1より引用)

 この連載で紹介したように、ドイツでは経カテーテル大動脈弁留置術(transcatheter aortic-valve implantation;TAVI)の実施件数が、既に外科的大動脈弁置換術(surgical aortic-valve replacement;SAVR)を超えています。

 2008年からドイツで行われ始めたTAVIの件数は、2008年の637件から、2014年には実に20倍の1万3264件にまで至っています。一方で、この間にSAVRの症例数は漸減しています(図1)[1]。

 私が現在勤務しているブランデンブルク心臓病センターブランデンブルク医科大学)でも同様で、2008年にTAVIを始めて以降、TAVI症例数は飛躍的に増加し、2012年にはSAVR症例数を上回りました。特に、Edwards Lifesciences社の次世代TAVIデバイスであるSAPIEN3(商品名)が導入されてからは、シースが14Frと小径化したことで大腿動脈アプローチが容易になり、それによるTAVIが増えた一方、心尖部アプローチのTAVIは減少傾向です。

著者プロフィール

金子 英弘

循環器内科医(ブランデンブルグ心臓病センター・ブランデンブルク医科大学)

東京都出身。2004年慶應義塾大学卒。同大医学研究科にて基礎研究に従事後、心臓血管研究所付属病院で循環器臨床(主に心臓カテーテル治療)、臨床研究に携わる。14年4月より日本学術振興会海外特別研究員として、ドイツのブランデンブルグ心臓病センターに留学。ドイツ医師資格を取得し、TAVI、MitraClip、左心耳閉鎖などstructural heart disease interventionの手技・臨床研究を行っている。16年4月からは常勤スタッフとして勤務。専門分野は、心臓カテーテル治療、虚血性心疾患、心不全、心臓弁膜症。医師資格(日本・ドイツ)、医学博士、循環器内科専門医。趣味は読書(歴史小説)、スポーツ観戦(野球、サッカー)。

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