
このたび筆者が取得したドイツの医師免許。
渡独から4カ月がたった先日、晴れてドイツ医師国家資格(Approbation als Arzt)を取得することができました。ようやく臨床留学のスタートラインに立つことになり、今後はよりいっそう努力を重ねなければと、身の引き締まる思いです。
海外での医師免許というと、多くの読者の方がアメリカの医師国家試験(United States Medical Licensing Examination;USMLE)を思い浮かべるのだろうと思います。その一方で、欧州での医師資格についてはあまり知られていないのではないでしょうか。
私が留学するに当たって最も重視したのが、「留学先で正規の医師資格を取得して、臨床に携わる」ということでした。私が学んでいる心臓カテーテル治療は、技術の進歩に伴って安全性が劇的に向上したとはいえ、場合によっては生命にかかわるような重大な合併症を引き起こすこともあります。そのような手技に携わる上では、やはり現地の医師と同等の医師資格を取得することが非常に重要だと感じていました。この点でも、私にとってドイツは最適な留学先でした。