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上海で医者のキャリアについて考えたこと

2009/09/28
市瀬 史

 医者という仕事は、本当の意味でのProfessionだと思います。医者になることそのものがキャリアで、それ以上でもそれ以下でもあり得ないのかも知れません。

 15年ほど前に亡くなった私の父は、外科医として地域の住民の健康と安全を守るという崇高な使命のために一生を捧げた人でした。周囲から慕われ尊敬されていた父親は、子ども心にも私の誇りでした。今となっては本人がどう思っていたかを知るすべはありませんが、私自身が自分のキャリアの中ごろに達した今、父の医者としてのキャリアは大変充実したものだったと思います。特別意識はしていませんでしたが、その父の背中を見て育ったことが、兄と私が医者を志した要因の一つであることも疑う余地がありません。

著者プロフィール

市瀬 史

ハーバード大学医学部教授
/マサチューセッツ総合病院麻酔集中治療科・麻酔医

1988年、東京大学医学部卒業。1990年マサチューセッツ総合病院麻酔科レジデント、同フェロー。1995年、帰国して帝京大学医学部附属市原病院麻酔科講師。1998年に再渡米してハーバード大学医学部・マサチューセッツ総合病院麻酔科アシスタント・プロフェッサーを経て、2014年1月より現職。専門分野は心臓麻酔、心筋細胞の生理学、一酸化窒素や硫化水素による細胞保護、敗血症と心肺蘇生の分子生物学、人工冬眠の研究。趣味はスキー・テニス・ゴルフ・読書・映画鑑賞。レオナルド・ディカプリオと「The Departed」で共演しました(エキストラですが)。

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