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BCGワクチンのコロナ予防効果は議論が決着か

2022/07/05
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)をどうにか防ぐ方法はないかとワクチンが開発される前夜、BCGワクチンに注目が集まったのを覚えているでしょうか?

 色々な感染症が広がっている地域では、乳児へのBCGワクチン接種は呼吸器感染症と敗血症を減少させることが分かっています1)。これは、BCG刺激で単球にエピジェネティックな変化を起こす、いわゆるtrained immunityによって、TNF-αやインターロイキンの産生能が高まり、防御的に作用するのだと考えられています。BCGワクチンの接種によって、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)にもそういったことが起こるのではという期待がありました。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医、日本感染症学会感染症専門医・指導医、インフェクションコントロールドクター。

連載の紹介

倉原優の「こちら呼吸器病棟」
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する医師。日々の診療や、患者さん・他の医療スタッフとのやりとりを通して倉原氏が感じたことを、呼吸器領域ならではのtipsを交えて語ります。呼吸器診療の息遣いが垣間見えるブログです。

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