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中等症COVID-19の死亡率を55%減らしたsabizabulin…続報を待ちたい!

2022/04/18
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 今は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第7波が来るかどうかといったことが懸念されていますが、現在、私が勤務しているコロナ病棟に入院しているのは、ほとんどが軽症の高齢者です。オミクロン株BA.2が主体になるであろう第7波は、BA.1の第6波ほど医療が逼迫しないのではないか、という淡い期待を持っています。

 それでも、時にすりガラス陰影を両肺に呈した中等症IIの患者さんが入院してくることがあります。こうした方には現時点でのエビデンスを基にして、レムデシビル(商品名ベクルリー)にデキサメタゾンなどの全身性ステロイドやバリシチニブ(オルミエント)・トシリズマブ(アクテムラ)といったサイトカインストームを抑制する薬剤を使用し、状況に応じてヘパリンを併用するレジメンが適用されています。

 多くはそのまま酸素療法から離脱できるのですが、一部重症化してしまう症例があるのも事実です。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医、日本感染症学会感染症専門医・指導医、インフェクションコントロールドクター。

連載の紹介

倉原優の「こちら呼吸器病棟」
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する医師。日々の診療や、患者さん・他の医療スタッフとのやりとりを通して倉原氏が感じたことを、呼吸器領域ならではのtipsを交えて語ります。呼吸器診療の息遣いが垣間見えるブログです。

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