
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の検査陽性者数が過去最大になった第6波。前回コラムの時点では、「肺炎やサイトカインストームはほぼ見られない」と書いていましたが、あの直後から高齢者の入院が次第に増えてきました。その結果、酸素飽和度が低くて酸素療法を要する中等症IIの症例がチラホラ出てくるようになりました。
当院では、2022年1月26日時点で40人の患者を受け入れていて、そのうち軽症だったのは半数以下という状況になっています(表1)。コロナ病棟を有する単施設という窓から見た景色なので、かなりバイアスがかかったデータだということにご注意ください。