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ゲームチェンジャーになるか:COVID-19経口薬パクスロビドが入院・死亡を89%減少

2021/11/08
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 2021年11月5日、米ファイザー社から驚くべきプレスリリースがありました1)。約1200人の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者さんが登録されたEPIC-HR臨床試験(第2/3相)の中間解析結果において、経口プロテアーゼ阻害薬パクスロビド(PAXLOVID)が、プラセボと比較して入院あるいは死亡を89%減少させたというものです。まだこの報告は論文化されていませんが、米メルク社のモルヌピラビルで報告された約50%という数値を超える有効性であることから、真のゲームチェンジャーになるのではないかという声も上がっています。

 もちろん、今回の結果はhead to head試験で得られたものではないため、パクスロビドがモルヌピラビルよりも有効であると結論付けられたわけではありません。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医、日本感染症学会感染症専門医・指導医、インフェクションコントロールドクター。

連載の紹介

倉原優の「こちら呼吸器病棟」
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する医師。日々の診療や、患者さん・他の医療スタッフとのやりとりを通して倉原氏が感じたことを、呼吸器領域ならではのtipsを交えて語ります。呼吸器診療の息遣いが垣間見えるブログです。

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