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happy hypoxiaはCOVID-19の主症状なのか

2021/07/02
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 「happy hypoxia」(幸せな低酸素血症)という言葉があります。これは、呼吸器症状がそこまで悪くないのに、やたら酸素飽和度が低い状態を表します。苦しくないので「happy」と付いているわけですが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)でもそういう事例が目立ったため、一時センセーショナルに取り上げられました。

 しかし、間質性肺疾患をたくさん診ている施設では、「何を今さら」という現象でもあります。呼吸器内科領域では、特発性肺線維症やその他間質性肺疾患の急性増悪時に、呼吸困難がそこまでひどくないのにSpO2が絶望的に低いケースをよく経験します。これもいわゆるhappy hypoxiaです。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。08年から始めた自身のブログ「呼吸器内科医」をベースにした書籍『「寄り道」呼吸器診療-呼吸器科医が悩む疑問とエビデンス-』を、2013年に刊行した。

連載の紹介

倉原優の「こちら呼吸器病棟」
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する医師。日々の診療や、患者さん・他の医療スタッフとのやりとりを通して倉原氏が感じたことを、呼吸器領域ならではのtipsを交えて語ります。呼吸器診療の息遣いが垣間見えるブログです。

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