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コロナ禍でどう変わった? 最新の結核事情

2021/05/07
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 当院は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者さんを多数受け入れていますが、結核病床も1病棟有しています。罹患率が国内で最も高い大阪府にあるため、基本的には1日1件くらい、結核患者の入院がある状態です。

 さて、COVID-19が流行してからドクターズディレイ(受診控え)が起こっているのか、それとも人と人との接触が減ったからなのか、結核の診断数が減っているようです(図1)。もしドクターズディレイが主な原因であれば、恐らく今後、結核患者数は再び増加に転じます。その前に、死亡率の上昇が起こるのではないかと思われます(軽症例ほどドクターズディレイによって診断されにくいため)。

図1 国内における月別・新規登録結核患者数(出典:公益財団法人結核予防会結核研究所疫学情報センター

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。08年から始めた自身のブログ「呼吸器内科医」をベースにした書籍『「寄り道」呼吸器診療-呼吸器科医が悩む疑問とエビデンス-』を、2013年に刊行した。

連載の紹介

倉原優の「こちら呼吸器病棟」
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する医師。日々の診療や、患者さん・他の医療スタッフとのやりとりを通して倉原氏が感じたことを、呼吸器領域ならではのtipsを交えて語ります。呼吸器診療の息遣いが垣間見えるブログです。

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