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夜間の咳を診たらコレを疑え!

2021/05/21
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 2月のコラムに引き続き、咳の話です。

 nocturnal cough(夜間咳嗽、睡眠時咳嗽)という概念があります。これは、日中は喀出できている気道分泌物が、睡眠中だと喀出できず、次第にたまってきて湿性咳嗽で夜起きてしまうという現象です。普段から粉塵に曝露されている製造業の労働者や、女性に多いとされています1)

 20~48歳の1万8000人以上を対象に行ったインターネット調査では、30.7%の人が夜間咳嗽ありと判断されています2)。ただこの調査は、「夜間に咳がありますか?」という質問だけでなく、「過去12カ月で夜に咳込んで起きたことはありますか?」という問いも含まれているので、かぜを引いて咳込んだ人も入っているかもしれません。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。08年から始めた自身のブログ「呼吸器内科医」をベースにした書籍『「寄り道」呼吸器診療-呼吸器科医が悩む疑問とエビデンス-』を、2013年に刊行した。

連載の紹介

倉原優の「こちら呼吸器病棟」
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する医師。日々の診療や、患者さん・他の医療スタッフとのやりとりを通して倉原氏が感じたことを、呼吸器領域ならではのtipsを交えて語ります。呼吸器診療の息遣いが垣間見えるブログです。

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