日経メディカルのロゴ画像

緊急寄稿◎COVID-19患者が急増している大阪府の現場から
何かが違う、大阪コロナ第4波

2021/04/09
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の入院患者受け入れ先として、⼤阪府にある当院は、軽症・中等症向け病床を55床確保しています(第3波収束時、病床数を絞りつつあったが緊急増床)。軽症例はまれで、ほぼ全員が中等症です。4月に入ってから、入院要請されるCOVID-19患者さんの多くが、高齢者よりやや下の40~60歳代の中高年で、両側肺炎と低酸素血症を有していることに気付きました。特に、2型糖尿病や肥満がある患者さんは、肺炎がかなり重症化する印象です。

 1年ちょっと前、中国・武漢でCOVID-19が発生した当初は、代表的なリスク因子は高血圧などの循環器疾患だと言われていました。第4波では、とにかく「糖尿病」と「肥満」がシビアなリスク因子だなという感じがします。そもそも循環器疾患は有病率が高いので、重症化リスク因子として過剰に評価されていたのかもしれません。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。08年から始めた自身のブログ「呼吸器内科医」をベースにした書籍『「寄り道」呼吸器診療-呼吸器科医が悩む疑問とエビデンス-』を、2013年に刊行した。

連載の紹介

倉原優の「こちら呼吸器病棟」
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する医師。日々の診療や、患者さん・他の医療スタッフとのやりとりを通して倉原氏が感じたことを、呼吸器領域ならではのtipsを交えて語ります。呼吸器診療の息遣いが垣間見えるブログです。

この記事を読んでいる人におすすめ