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間質性肺炎の概念、「PF-ILD」とは!?

2021/04/02
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 過去記事(結局のところ、間質性肺炎にはオフェブなのか?)でもお伝えしたように、呼吸器内科領域では「進行線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)」という概念が急速に普及しています。これに対してニンテダニブ(商品名オフェブ)を使用することで、線維化を抑制しようという戦略が認知されつつあります。

 PF-ILDにはいろいろな疾患が含まれていますが、重要なポイントは、(1)PF-ILDは努力性肺活量(FVC)・線維化・呼吸器症状が経時的に悪化する、(2)特発性肺線維症(IPF)はPF-ILDの一部である──、という点です(図1)。これまでの疾患概念は、疾患特異的な切り口で見たものでしたが、「間質性肺疾患(ILD)の中にPF-ILDが存在する、そしてその中央にはIPFが存在する」という考え方が主流になってきました。そして、この円の中央に行くほど、ニンテダニブなどの抗線維化薬のエビデンスがあるということです。

図1 PF-ILDの位置付け

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。08年から始めた自身のブログ「呼吸器内科医」をベースにした書籍『「寄り道」呼吸器診療-呼吸器科医が悩む疑問とエビデンス-』を、2013年に刊行した。

連載の紹介

倉原優の「こちら呼吸器病棟」
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する医師。日々の診療や、患者さん・他の医療スタッフとのやりとりを通して倉原氏が感じたことを、呼吸器領域ならではのtipsを交えて語ります。呼吸器診療の息遣いが垣間見えるブログです。

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