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ワクチン接種に備えて解熱鎮痛薬を服用すべき?

2021/03/04
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの有効性は既に知られたところですが、副反応、特に倦怠感、頭痛、発熱あたりを解熱鎮痛薬で予防的に抑制すべきかどうか、意見が分かれています。先行接種している国公立の病院では、アセトアミノフェンを全員に配っているところもあります。

 悩ましい問題ですが、個人的には「しんどい副反応が出たら飲む」というスタンスでよいと思っています。

 mRNAワクチンの副反応の頻度については日本感染症学会の「COVID-19ワクチンに関する提言(第2版)」1)を読んでいただきたいのですが、海外の臨床試験ではファイザー製のワクチン「コミナティ筋注」、モデルナ製のワクチンともに疼痛の頻度が高く、70~80%台でした。中でもコミナティ筋注では、「活動に支障が出る中等度以上の疼痛」が1回目接種後の約30%、2回目接種後の約15%に見られています。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。08年から始めた自身のブログ「呼吸器内科医」をベースにした書籍『「寄り道」呼吸器診療-呼吸器科医が悩む疑問とエビデンス-』を、2013年に刊行した。

連載の紹介

倉原優の「こちら呼吸器病棟」
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する医師。日々の診療や、患者さん・他の医療スタッフとのやりとりを通して倉原氏が感じたことを、呼吸器領域ならではのtipsを交えて語ります。呼吸器診療の息遣いが垣間見えるブログです。

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