
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの有効性は既に知られたところですが、副反応、特に倦怠感、頭痛、発熱あたりを解熱鎮痛薬で予防的に抑制すべきかどうか、意見が分かれています。先行接種している国公立の病院では、アセトアミノフェンを全員に配っているところもあります。
悩ましい問題ですが、個人的には「しんどい副反応が出たら飲む」というスタンスでよいと思っています。
mRNAワクチンの副反応の頻度については日本感染症学会の「COVID-19ワクチンに関する提言(第2版)」1)を読んでいただきたいのですが、海外の臨床試験ではファイザー製のワクチン「コミナティ筋注」、モデルナ製のワクチンともに疼痛の頻度が高く、70~80%台でした。中でもコミナティ筋注では、「活動に支障が出る中等度以上の疼痛」が1回目接種後の約30%、2回目接種後の約15%に見られています。