
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンは、2月17日にも医療従事者への先行接種が始まると報道されています。私たち医師は接種される側でもありますが、国民に広く接種する側でもあるので、今後、どのような体制でワクチン接種を行っていくのか、関心をお持ちの方も多いでしょう。政府の責任者になったのが、ワクチン接種の担当大臣に任命された河野太郎氏です。彼は昨年秋、行政改革担当大臣として、行政手続きにおける「脱はんこ」で話題になりました。脱はんこを旗印にして、デジタル庁の創設とも絡めながら国のデジタル化推進をリードしている閣僚の1人です。
COVID-19ワクチンの接種体制に関しては、「新型コロナウイルス感染症に係る予防接種の実施に関する手引き(1.2版)」が示されていますが、これをよく読むと、デジタル化とはほど遠い状況がうかがえます。