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咳差別が原因? 増加した「咳に悩む患者さん」

2021/02/05
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 呼吸器内科に通院している患者さんから、「咳をしているとコロナだと思われるので、冷たい視線を感じる」という悩みを訴えられることが多くなりました。当院は、他院で難治性と判断されたり、対応できなかったりするような呼吸器疾患の患者さんが通院する呼吸器センターですが、それでも従来は、咳で困って受診される人は月に10人余りという状態でした。

 しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行後は、初診の主訴に「咳」が記載されている患者さんの数は2倍以上に増えました(図1)。別に気合を入れて外来営業したわけでもないので、咳が心配で受診した人が多くなったということでしょう。

図1 咳嗽で来院した当院の初診患者数

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。08年から始めた自身のブログ「呼吸器内科医」をベースにした書籍『「寄り道」呼吸器診療-呼吸器科医が悩む疑問とエビデンス-』を、2013年に刊行した。

連載の紹介

倉原優の「こちら呼吸器病棟」
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する医師。日々の診療や、患者さん・他の医療スタッフとのやりとりを通して倉原氏が感じたことを、呼吸器領域ならではのtipsを交えて語ります。呼吸器診療の息遣いが垣間見えるブログです。

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