
当院(国立病院機構近畿中央呼吸器センター)は大阪府南部の呼吸器疾患を専門に診る病院で、結核診療も担っています。2年前に新病棟ができてからというもの、一部の廃止病棟は取り壊したのですが、2、3あった廃止病棟をそのままスタッフの待機室などに転用していました(参考記事:「近畿中央呼吸器センター」に名称変更した理由)。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第1波が到来していた昨年の4月上旬、大阪府の記者会見でこんな発言があったのを覚えているでしょうか? 「廃止病棟の稼働も含め、COVID-19患者用に合計1000床の確保に向け、準備を進めている」という内容です。
実は、この「廃止病棟を稼働させてくれ」と言われていたのがまさに当院でした。当時はCOVID-19を診療している病院は公表されていませんでしたので、内密というわけではないですが、静かに工事していたのを覚えています。