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現場から訴えたい、コロナ病床逼迫の真の原因

2020/12/02
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 あまりニュースになっていませんが、私が住む大阪府では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が軽快しても簡単に退院できない患者さんが少なからずいます。なぜでしょうか? それは、COVID-19から回復した後に⾃宅退院ができない⾼齢者などで、転院がうまく進まないケースがあるからです。

 紹介元の病院に帰っていく場合は、比較的スムーズに進むことが多いのですが、例えば新たに酸素療法が必要になった患者さんや、日常生活動作(ADL)が低下して自宅暮らしが難しくなった高齢独居患者さんでは、新規療養をするための転院先を探す必要があります。COVID-19の症状が軽快しても、後遺症によって元の生活に戻れない患者さんだっています。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。08年から始めた自身のブログ「呼吸器内科医」をベースにした書籍『「寄り道」呼吸器診療-呼吸器科医が悩む疑問とエビデンス-』を、2013年に刊行した。

連載の紹介

倉原優の「こちら呼吸器病棟」
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する若手医師。日々の診療や、患者さん・他の医療スタッフとのやりとりを通して倉原氏が感じたことを、呼吸器領域ならではのtipsを交えて語ります。呼吸器診療の息遣いが垣間見えるブログです。

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